ビットコインの人気は日に日に高まっており、多くの人がビットコインの売買に参加しています。仮想通貨レンディングは仮想通貨で利益を獲得する方法の一つであり、保有する仮想通貨を貸し出すことで利息を得ることができます。
銀行と比較すると仮想通貨レンディングは年利が高く、運用のしやすさや利回りの高さから注目されています。預けた後はほぼ何もすることはありません。
仮想通貨を長期保有する予定の人の場合は、仮想通貨レンディングは利用しないともったいないです。利息は仮想通貨で受け取れるので、仮想通貨の価値が上がった場合は、利息といえども大きな価値となります。
本投稿では、仮想通貨レンディングの始め方や稼ぐために知っておくべきメリット・デメリットについてを解説します。
仮想通貨レンディングとは
仮想通貨レンディングは保有している仮想通貨を借り手に貸し出すことができる金融サービスです。貸し手は従来の普通預金口座で得られる利息と同様に、仮想通貨の利息を受け取ることができます。
仮想通貨の貸出は仮想通貨取引所（コインチェックなど）、レンディング専用サービス（BitLending(ビットレンディング)など）、分散型取引所（Compound（コンパウンド）など）で行うことができます。取引所では1～5％、レンディング専用サービスや分散型取引所では8％前後の利息を得ることができます。
借り手は、保有する仮想通貨を担保に融資を受けることができます。仮想通貨融資取引所は貸し手と借り手の仲介役として機能します。
仮想通貨レンディングの仕組み
- 仮想通貨取引所やレンディングサービスの貸し出し用口座に保有している仮想通貨を送金して一定期間預ける金利は仮想通貨取引所やレンディングサービスが独自に設定
- 利息は預けた仮想通貨で獲得できる（1btcを5％の年利で預けた場合、0.05btcの利息を得ることができる）
- 投資に伴うリスクを最小限に抑えながら安定した受動的収入を得ることができる
貸し手は仮想通貨を貸し出し用の口座などに送金し、貸し出しの申請を行うことで年利を得ることができます。
金利は、取引所や仮想通貨によって異なります。中央集権型の取引所は、サービスに対する手数料を請求したり、貸出期間が長い貸し手に対してより高い金利を設定することもあります。
分散型取引所（Defi）では、貸し手と借り手は仮想通貨ウォレットを分散型仮想通貨融資プロトコルに接続し、スマートコントラクトを使用して貸し借りのプロセスを自動的に進行させることができます。スマートコントラクトとは、特定の条件を満たすとブロックチェーン上で契約を自動的に実行する仕組みのことです。
利息は仮想通貨でもらえます。例えば、1btc（ビットコイン）を5％の年利で預けた場合、0.05btcの利息を得ることができます。仮想通貨の価格が上昇した場合、獲得した利息の価値も上昇します。
例1ビットコイン＝200万円の場合
銀行（普通預金金利0.001％）…100万円預金で年間10円の利息
レンディング（年利5％）…0.5btc（100万円分）のレンディングで年間0.025btc（5万円）の利息
例2ビットコイン＝200万円のときに0.025btcの利息を獲得（5万円の価値）
ビットコインが1000万円になった場合、0.025btcは25万円の価値をもつ
レンディング時は100万円の価値のビットコインをレンディングして5万円分の利息を得たが、価格上昇により利息は25万円の価値に
仮想通貨レンディングは投資に伴うリスクを最小限に抑えながら安定した受動的収入を得ることができます。
仮想通貨レンディングができる取引所
中央集権型取引所は、Know Your Customer（KYC）とマネーロンダリング防止規制プロトコルを統合しリスクを制限しています。
仮想通貨取引所、仮想通貨レンディングサービス（国内）
- コインチェック
- GMOコイン
- BITPOINT（ビットポイント)
- BitLending(ビットレンディング)
- 関連記事：「コインチェクで仮想通貨レンディング（貸暗号資産）を行う方法」
など
仮想通貨取引所、仮想通貨レンディングサービス（海外）
- Binance
- Bybit
- Aqru
- Nexo
- Bitfinex
- BlockFi
- SALT
- Vauld
- CoinRabbit
- SpectroCoin
- Nebeus
- Cake DeFi
- Celsius
など
分散型取引所はスマートコントラクトを使用してローンの支払いや利回りを自動化し、条件を満たせばローンを受け取ることができます。
分散型取引所
- Compound
- Aave
- dYdX
- Balancer
など
仮想通貨レンディングの始め方の概要
仮想通貨レンディングの始め方は以下のとおりです。
詳細な始め方については関連記事を参照してください。
国内仮想通貨取引所の場合
- 口座開設
- 日本円の入金
- 日本円でビットコインなどを購入
- 購入した仮想通貨をレンディング用の口座に送金
- レンディング申請
- 関連記事：「コインチェクで仮想通貨レンディング（貸暗号資産）を行う方法」
海外仮想通貨取引所の場合
- 口座開設
- 国内取引所で仮想通貨を購入し海外取引所の口座に送金（※国内取引所の口座開設が必要です）
- 送金した仮想通貨をレンディング
仮想通貨レンディングサービス
- アカウント開設
- レンディングサービスのアドレスに、国内取引所から仮想通貨を送金（※国内取引所の口座開設が必要です）
- 送金した仮想通貨をレンディング
分散型取引所
- 仮想通貨ウォレット（メタマスク、トラストウォレットなど）を作成国内取引所からウォレットに仮想通貨を送金（※国内取引所の口座開設が必要です）
- 仮想通貨ウォレットを分散型取引所と接続
- ウォレットの仮想通貨をレンディング
メタマスク
トラストウォレット（Trust: Crypto & Bitcoin Wallet）
仮想通貨レンディング儲け方
金利が高ければ高いほど効率的にレンディングで儲けることができます。
さらに、売却するまでの時間が長ければ長いほど金利が高いので、その間に預けた通貨の価値が下がっても損失が少なくなります。
対応通貨が多ければ多いほど、さまざまな通貨に分散して貸し出すことができ、ポートフォリオのリスクを最小限に抑えることができます。
仮想通貨レンディングのメリット
- 銀行預金よりも高い金利
- 貸出口座に仮想通貨を預けるだけ。専門知識不要！
- 投資に伴うリスクを最小限に抑えながら安定した受動的収入を得ることができる
- 信用調査ナシで仮想通貨を借りることができる
銀行預金よりも高い金利
仮想通貨を貸し出し用口座などに入れるだけで銀行預金よりも高い金利を得ることができます。貸し出し申請を行えば、あとは何もする必要はありません。
貸出口座に仮想通貨を預けるだけ。専門知識不要！
仮想通貨レンディングは、複雑な知識や専門的な知識を必要とせずに、銀行よりも高い年利を得ることができます。従来の銀行預金よりも優れた利回りが期待できる仮想通貨レンディングは、安全に資金を運用する方法として多くの人々に注目されています。
投資に伴うリスクを最小限に抑えながら安定した受動的収入を得ることができる
仮想通貨を預けるだけで利息を受け取ることができるので、デイトレードなどのように仮想通貨の売買を繰り返して利益を上げていくよりもリスクを抑えて継続的に収入を得ることができます。
信用調査ナシで仮想通貨を借りることができる
借り手は信用調査なしでお金を借りることができます。銀行でお金を借りることができなくても、レンディングサービスを利用すれば仮想通貨を借りることができるるようになります。
仮想通貨レンディングのデメリット
- 貸出期間が終了するまで引き出せない
- 倒産リスク
- 規制
貸出期間が終了するまで引き出せない
仮想通貨市場は価格変動が激しいため、価格変動による損失が発生するリスクがあります。途中で出金できないため、価格下落に伴う利益確定を行いたい場合でも、レンディング期間が終わるまでは、貸し出した仮想通貨は手元に戻ってきません。
倒産リスク
また、レンディングした取引所が倒産し、貸し出した仮想通貨を失うリスクもあります。
仮想通貨はレンディング期間が終了するまでを引き出すことができないため、利用している取引所に何かあった場合に、被害を受ける可能性があることも忘れてはいけません。
記載したリスクが起こる確率は低いですが、投資を安全に行うためには、取引所を適切に調査し、潜在的なリスクについて認識することが重要です。
規制
また、仮想通貨レンディングは規制されておらず、銀行のような預金者保護は受けられない可能性があります。
例えば、米国の銀行預金は預金者一人当たり25万ドルまで連邦預金保険公社（FDIC）が保証しており、銀行が破産した場合、その限度額までの利用者の資金は保護されます。仮想通貨レンディングサービスの場合、ユーザーに対する保護はなく、資金が失われる可能性があります。
仮想通貨レンディング取引所は世界中の規制当局から狙われており、預金口座を中心に規制が作成され、証券取引委員会（SEC）がBlockFiに対して証券取引法違反で1億ドルの罰金を科す事態にまで発展しています。
仮想通貨レンディング Q&A
- 仮想通貨レンディングとステーキングの違い
- レンディングで得た利息に税金はかかるか
仮想通貨レンディングとステーキングの違い
仮想通貨レンディング：自身が保有している仮想通貨を貸すことで利息を得る
ステーキング：対象の暗号資産（仮想通貨）を保有する対価として報酬が貰える
レンディングで得た利息に税金はかかるか
レンディングで得た利息には税金がかかります。
区分は雑所得になります。
貸し出した仮想通貨が返却され、利息を受け取った日の年度に確定申告を行います。（例：2023年1月1日～12月31日の間に利益を受け取った→2023年度分の確定申告が必要）
給与所得がある場合は、給与所得と雑所得の合計金額に対して税金が発生しますので必ず確定申告を行いましょう。
（※副業収入が48万円以下の場合は確定申告しなくてもいい、と勘違いする人が多いかと思います。しかし、雑所得においては、給与所得と利息で稼いだ金額の合計金額に対して所得税と住民税が計算されるので、給与所得から計算される住民税よりも金額が多くなり会社にばれる可能性があります、なぜこんなに住民税が高いんだ？、といった感じで。確定申告する際に、住民税を「自分で納付」にすれば会社にバレる可能性は低くなります。住民税を自分で払っていることは会社にはわかってしまいますが、今まで住民税を自分で納付して会社から指摘されたことはありません（自分事ですが・・）。
給与所得がない場合で、収入が48万円以下の場合は確定申告しなくても大丈夫なはずです。基礎控除が48万円なので課税対象金額が0円以下になるためです。）
まとめ
仮想通貨レンディングはリスクを負わずに副収入を得ることができる素晴らしい方法です。仮想通貨を売却する予定がない人は、レンディングを活用すると仮想通貨を有効利用することができます。
一旦貸し出すと貸出期間が終了するまでは途中で引き出せないという欠点があるので、超長期保有以外の目的で仮想通貨の売買を行っている人は、その辺りも考慮してレンディングする数量を設定しましょう。
仮想通貨レンディングを行うためには仮想通貨を購入する必要があります。仮想通貨の購入には仮想通貨取引所の口座が必要です。
まだ仮想通貨の口座を持っていない人や、複数の口座を保有してリスクを分散させたいという人にはコインチェックがおすすめです。
コインチェックは取引所スコアが日本No.1で、利用者数が200万に近くおり（2022年9月現在）、アプリダウンロード数もNo.1で、1日で口座開設できるので、初心者にもおすすめの取引所となっています。仮想通貨の購入はアプリで数分で行えます。
まだ口座を持っていない人はコインチェックで口座開設してみてください！
画像出展：PR TIMES様
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